音楽演奏に欠かせない、
「拍を感じる」ということは、誰でもやっている当たり前のことのように思われているようですが、
実はそうではないのです。
例えば、音の感じ方にも色々あって、絶対音感に関しても、
「いつでも聴いた音を全部当てることができる」という人もあれば
「楽器の助けなしになんの音でも取れるけれども、聴いた音をいつでも答えられるわけではない」
という人もいます。
このように、音あての的中率、絶対音感の確かさには、程度の差があるということです。
それと同じように、拍を感じる能力にも、その強さ、確信の度合いというようなものに個人差が見られます。
「確実に拍、テンポを感じているかどうか」について
次の2つの点でチェックすることができます。
1色々な速度で、拍の刻みをはっきりと感じること。
2早くなったり遅くなったりせず、店舗を保ってはくを刻み続けること。
不安定で何か落ち着かない感じのする演奏や、弾いているうちにだんだんと早くなってしまう演奏に出会うことがあります。
私もそのうちの一人でした。
今も気をつけなければそうなってしまうときがあります。
こうした欠点は、「拍を感じる」ことの不確かさが原因になってます。
一般にテンポの速い曲の方が拍を感じることがやさしいです。
「大変にゆっくりしたテンポの曲を演奏するには、相当の集中力が必要です」
確信を持ってある速度を保ち、拍を刻むことができるという能力は、音楽の才能のうちでも、大変重要な位置を占めるものだと思います。
私はその才能を生まれつきあまり持っていなかったようで、今だにリズムと拍には悩まされますが、
子供の頃の訓練のおかげで、最小限に収まっていると思います。
これは訓練で必ずどうにかなります。
次回は才能がない場合の具体的練習方法をお伝えいたします。