リズム、拍子感を感じて練習する方法がご説明して来ました。
今日は私がよくレッスンで取り入れている、
「フレーズと呼吸」です。
ピアノを弾く上で気付けばとても上手になれるのに忘れられがちなのが、
フレーズです。
『音楽のリズム構造』という本の中でクーパーとマイヤーは
いくつかのアクセントのない拍をグループ化し、音楽がいかにアクセントにより伝え方が変わるか分類しています。
話すと長くなるので省略しますが、
リズム型が楽曲の中にどのように現れるかを観察してみるのは大変面白いのです。
音楽が言葉を話すように自然に感じられ、その息遣いがわかって来ます。
このことについては後のブログでもう少し詳しく扱って見たいと思います。
例えば、頑固な4小説単位のフレーズ感を持っているベートーヴェンの音楽の中にも、
小説が不規則になることがあります。
4小説フレーズの音楽の中にも、様々な長さのフレーズが自由に現れます。
息もつかせず、バリバリと弾くのではなく、
「そうした微妙な息遣いを感じさせる」のが、魅力的なひきかたではないでしょうか?
具体的にな練習としては
- まず楽曲を読み解き、フレーズをどうもっていくか歌って決める。
- お手本となる音楽を聴く
- フレーズごと実際に歌った後、弾いてみる。(体感した感覚を指に移していく)
なぜこの練習が大事か」というと、先ほど言及しました、
「そうした微妙な息遣いを感じさせる」
というのがいかに大事なことか私の経験上、生徒さんをを通して痛感してわかっているからです。
これをしないと、練習しても悪い癖がついてくるんです。
せっかく練習したのに嫌ですよね。
それについて次回お話しします。