ピアノに限らず、音楽をやる上で一番大事なものはなんだと思いますか?
音ミス?音楽的にメロディを歌わせられるか?テンポ?
それは、「リズム」です。
私はドイツ在住時代によく、友人に会うために音大寮に訪れたことがありました。
彼女が練習をしていると、
「日本人のベートーベンが聞こえてきた」
と言われるというのです。
語学の発音の違いじゃあるまいし、一体彼女の音楽のどこが日本人的だったのでしょう?
そのとき私たちが気づいたのは
「リズム感が違う」悪い。ということではないかと。
そもそも「リズムって何?」
語源はギリシャ語の「流れる」という動詞だと知り、なんか感じがつかめたのを覚えてます。
他のブログでもしつこく言っているソルフェージュですが、
このリズム感をつける訓練を伸ばすという意味で大変有効です。
特に若いうちにやるとぐんと体感で学習できる。
いくら音が読め、ピアノを間違えなく弾けたとしても、
リズム感、リズムが少しでもずれると聞いている方は何か心地よくなく、
上手な演奏に聞こえないんです。
ミスしても、全体的に流れて聞こえれば、それはスムーズで気持ち良く、音楽的というものになる。
クラシックに限らず、私はいろんなジャンルの音楽を好んで聞いてきました。
そうすると、各国の特有の歴史、文化背景から音楽の特徴というものが感じられます。
だいたい曲を聴くと、「あ、これはフランスっぽい」「あ、これはイギリスが入りつつ、アメリカの黒人文化が混じっている」「あ、これは沖縄音楽?」
こういうのって独自の旋律、音階はもちろんですが、
大枠はリズム感が大きい。
語学で例えるとわかりやすいかもしれません。
いくら英語の文法がわかって読めても、コミュニケーションには結局発音ありきですよね?
クラシック音楽も同じで、これは西洋文化の音楽なんです。
彼らのリズム感、動きをベースを音符になされているもので、
日本にいながらただ楽譜を追って弾くだけだと、どうしても日本人っぽくなるのは当たり前なんですね。
伝統の相違をクリアするには色々と困難な点があると思うのですが、
その第一が「動き」だと思います。
次回は具体的にどんな風にリズム、「動き」の練習を剃れっば良いかご説明させていただきます。