ピアノ上達のコツ12
こんにちは^_^かなでピアノのカナです^_^
私はこれまで、3歳児から大人まで幅広い年齢層の、いろいろなレベルの生徒たちを指導する機会に恵まれてきました。
また、ドイツ、アメリカと海外生活経験もあり、海外の生徒を教える経験もしてきました。
今日は日本の生徒たちと、海外の生徒たちで1番違いを感じた事をお伝えしたいと思います。
それは「リズム感に対する違い」です。
なんと説明したら良いのでしょうか、
ある国にはある国の特徴的リズムの癖があります。
それによって、リズムに対するある種の間というか、感受性みたいなものを既に持っている…と感じられたのです。
そのようなものを持っていることによって、子供の頃少しピアノを習ったとか、これまでにたくさんの音楽を聴いたとか、そうした音楽経験を通じて自然に何かを蓄積してきているように思いました.。
なので、私がそういった彼らにリズムの指導をすると言う作業は、「すでになんとなく感じていたけれども、確かでなかったものはっきりさせたり、秩序立てたりしている感じ…」と言う感覚でした。
リズムの指導と言うのは、生徒自身がリズムを感じるセンスとか、リズムをキャッチするアンテナ…みたいなものを持っていて、私はそれに働きかけているのではないかと思います。
例えば、リズム課題を練習する場合に、「なんだか見に覚えのあるリズムだ」とか、「ポロネーズのような感じだ」と言うようになんとなく知っているリズムと思える生徒と、何も感じない生徒とがあります。
そうした場合に、生徒に音楽に対する関心と、それを受け止めるだけの感覚が備わっているかいないかで、指導の効果が違ってきます。
リズムに関心を持っていない生徒には、いくら教師が頑張ってもこれ以上は無理と言う限界があります。
これまで多くの生徒を見てきましたが、リズム感の良い人は楽しみのために音楽を聴いていて、そこから何かを感じたり掴み取ったりしているものだと思います。
これはピアノを弾くのも同じで、教えられなくても「こういう風に弾きたい」と言う欲求を強烈に持っている人がありますが、こういう人が魅力的魅力のある音楽を奏でることができると思います。
「素質」というのは、そのようなものを指すのだと私は思います。。
私は、教える仕事に熱心になればなるほど、「素質と指導の限界」について考えざるを得なくなってきます。
リズムについて言えば、ピアノを習いたての頃に徹底した基礎指導をすれば、才能の有無にかかわらず、誰でも正確な拍打と、分割を身に付けることが可能だと思います。
後は最初に述べた通り、民族性です。
その国の文化背景によりリズム感を身に付ける練習法を帰ってきました。特に日本人に多くあるのは、8分の6拍子が苦手で、教えてもなかなかわかりにくい子が多いと言うことです。
これは、日本の子供の歌には8分の6拍子の曲がほとんどないのに、欧米の曲には数多く見られると言うことです。
かといって、日本人はリズムが悪いと言うわけではありません。
日本には、伝統音楽にあるようないわゆる「間」という音楽で旨みがでる感覚を備えているような気がします。
こうした特徴生かした現代作品を演奏する場合には、欧米のピアニストにとって、どうしても拍を数えなければいけない…と言う習性が決定になったりもします。
したがって、私たちは、一方的な意識を持つばかりではなく、自国の伝統的な感じ方の良い面と、西洋音楽をする場合のそのマイナス面を考えて、日本人としてのよい点を大切していけるような意識も持つことで、音楽を奏でる上での何か気づきが現れていくことかと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。