「音楽的な脳になるにはまずは〇〇上達から」子供編

ピアノ嫌いの子供たちには、

譜読みを上達させることを最優先に「ソルフェージュとピアノの総合的なレッスンカリキュラムを組んだ方が良い」というお話を前回までしてきました。

私は、ピアノとソルフェージュを分けないで、総合的に教えていますが、レッスン時間の半分がそれ以上をソルフェージュの作業に当てることが多いのです。

このような指導をすると、初めのうちはピアノの進度が遅いのですが、

幼児期から始めた生徒が小学3年生になる頃には、驚くほど読譜力がついています。

そうなると新しい曲をもらうのが苦痛でなく、宿題にしていない曲まで、自分で選んで弾いてきたりすることもあります。

このことは結果として、いつの間にか難しい曲を引くようになっているという進度がの早さをもたらしています。

今日は読譜力がつくと、ただピアノを弾ける楽しさ以上に、音楽的にどんなことが起こるかということを書きます。

ある時、小学二年生の女の子が編曲されたクリスマスソングを練習していたものを弾いていたのですが、

旋律のリズムが難しく、つかえていました。

そこで、弾くのをやめ、この曲をソルフェージュとして練習することにしました。

拍子を数え、リズム打ちをし、と同時に旋律を歌って見る。

それからもう一度ピアノで引いて見ると、

間違えずに弾けるようになったばかりでなく、この旋律をここを込めて歌って弾いているのでした。

この方法は間違えた箇所を何回もピアノに向かって練習させるやり方にくらべて、手間がかかるように思われるかもしれませんが、以外に時間をとっているわけではないのです。

しかも、子供が自分で音やリズムがどうなっているかを理解するので、

読譜の基礎を学ぶことになり、ここで得たものは、他の楽曲を弾くときにも応用することができるという着実な進歩に繋がります

このように、ソルフェージュとピアノの総合レッスンにより、

読譜力がついてくるということは

音符の位置がわかるばかりでなく、

楽譜を見ると音とリズムがわかって、旋律(メロディ)や和音が聞こえてくるということであり、

それは、楽譜が読めるから初見で弾けるというだけにとどまらず、

この音楽をどう弾くかみえてくることでもあります。

タイトル回収ですがまさに「読譜力」です^_^

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