皆さまこんにちは。
ピアノ講師をしています、かなでスクールのKanaです。
今日もショパンコンクールの感想をお話ししたいと思います。
いやー、今日は本当にすごかった。
上手な人ぞろい。
みんなでひとつの音楽のセットを作っているような、
DJが順番に音をつないでいくような流れを感じました。
終盤のポーランドの方、そしてジョージアの方も圧巻。
もう今日は全員がすごすぎました。
Eric Gao
一次があまりに素晴らしかっただけに、今回は少し普通に聞こえた。
音外しが少し目立ったけど、基本は上手。
繊細で、聴いていてしんどくならないタイプ。
ただ、音が少し細いなと感じた。
一次の時にも少し思ったかも。
この細さも彼の繊細さの表れなんだけど、
その分、情熱的に訴えかける部分が少し弱くなる印象。
舟歌の歌い方も今回はあまりタイプではなかった。
一次の時はもっと惹かれたのに。
音楽的におしゃれさがあまりなくて、少し退屈に感じる場面もあった。
今回は「ここが大好き!」という瞬間がなかったかな。
70点。
Xiaoyu Hu
最初から完全に聴き入った。
プレリュードでもこんなに人によって違うのかと思った。
一曲目から感極まる。
「なんで突然涙?」ってなったのはシャルル・アムランさん以来。
とにかく異常なほど優しい。
癖もないのに、ふとやってくる圧倒的な優しさ。
音楽が体を包み込んで癒してくれる。
美しい繋がり、細部まで丁寧。
やっぱり歌わせ方が上手い。
どの音も乱れない。
次の人を聴いた時に思った、「上手いけど感極まらない」。
リンフェイ君を思い出すような優しさ。
涙が出てくるノクターン。
どうなってるんだろう脳みそ。
また泣きそう。アムランさんぶり。
一次で上手だった人、感動した人、超芸術的だった人は5人くらいチェックしてたけど、
やっと“泣かせてくれる”ショパンに出会えた。
本当に嬉しい。芸術度ショパン度別として。
脳の中で幸せ物質がひしひしと出てる感じ。
「うわ、上手い!」って感じる暇もなく、
音楽と優しさとエクスタシーに包まれてる。
スタインウェイでもでも聴いてみたい。
ワンフレーズですぐ泣きそうになる。
なにこれ。
聴いてるうちに演奏
分析とかできなくなる。
客観視する余裕を与えてくれない。
完全に音の優しさに溶けてる。
「もうこれ以上泣かせないでください」って気分になってた。
私の中ですごく求めていた泣けるショパンだったんですが、やっぱりメリハリと、情熱に欠けるって言う部分で、三次には彼のこの優しさショパンが刺さってくれる審査員がどれだけいたかにかかってる。
コンクール的には私の中でマイナス2点。ただ一番リピしたいやつです。
97点。
ポーランドの人
ちょっと音が細い。パラパラしがち。
でも音楽はいい感じ。
さっきの人の浮遊感がまだ残ってたから、
少し上から目線で聴いてしまってたけど、
ふとした瞬間に変わった。
「わー、かっこいい、かっこいい、かっこいい!」
雨だれきた。
プレリュードが大曲みたいになってる。
すごい。時が止まる。
静寂。
あぁ、この感じ。
忘れかけてた“芸術的にかっこいいショパン”。
洗練されてて、おしゃれ。
ポーランド、あるいはヨーロッパの人にしか出せないおしゃれさ。
去年のアレクサンダー・ジェフさんを思い出した。
その次も、その次も良かった。
この人のソナタが聴きたい。マズルカも。
ポーランド勢は本当に独特のかっこよさと芸術性を持ってる。
プレリュードの最後の曲の節々でそれを感じた。
そしてFazioli。最高。
すごい世界に連れていってくれる。
これがエクスタシー。
単調な曲、ソナタ、ポロネーズ、
まるでエレキベースのように「がぼわあああああん」と鳴る響きがクセになる。
上手い人が弾くと、あの低音が本当に心地いい。芸術的に凄すぎる。ポーランドの芸術すごいな。良い時間ありがとうございました。ほんとに良い経験になりました。(心から)
100点。
ジョージアの人
上手。最初から上手。
この人も聴き入った。
今までの人と比べると少しテクニックが荒めなところもあるけど、
幻想曲ポロネーズ、痺れた。
プレリュードも上手。
雨だれはさっきの人が上手すぎて、
その衝撃がまだ残ってた。
というかFazioliが雨だれの中間部の良さを引き立てすぎる。
プレリュードの最後の前の曲が良かった。
スタインウェイの良さ炸裂。
95点。
かな
