ピアノスクールかなでのカナです!
ピアノの楽しさを深めたい人、もっと音楽性を磨きたい人のために、日々の気づきをシェアしています♪
「この練習をした方がいい!」
「こういうトレーニングを取り入れるべき!」
ピアノをやっていると、
いろんなアドバイスが飛び交いますよね。
でも、何をするにしても、
やっぱり大事なのは満遍なく鍛えること。
その中でも、私が特に大事だと思っているのが――
「小さい音で弾く練習」 です。
しかもすっごく小さく。
よく「音量を意識しよう」と言われるけど、
多くの人は p・mf・f くらいで終わってしまう。
でも、そこからさらに繊細な音量の幅を練習すると、
コントロールの精度がぐっと上がる。
タイトル回収ですが、反田恭平さんや、小林愛実さん、ショパンコンクールで素晴らしい演奏を聞かせてもらいましたが、彼らの演奏が素晴らしいのはまず、美しく小さな音を響かせているからというのが重要ポイントです。(もちろんそれだけではないですが ^^:)
特に小林愛実さんの演奏というのはppppp 〜 mp までの繊細な調整がすーんごく顕著に出てます。本当テクニック、超絶技巧様様です。
これらは聞き手にどういう印象を与えるかというと、
まず一つが緊張感を生みます。
言い換えると強弱の幅が大きいことが演奏の中に立体感を与えます。
それから、
聞き手に生きた音楽、興奮、ワクワク感、悲しみさまざまな感情を与え、
ストーリー性が伝わるということです。
ピアノ演奏が生きて聞こえるっていうのは、
こういうことの組み合わせの結果ということです。
いっくら心の中、体の中で感情を込めたとしても、
手にその信号が入っていないと棒弾きになり、
人の耳にはそう聞こえないわけです。
ここは運動を思い出してもらえればわかりやすいです。
音楽は運動神経の他に耳と音楽性を鍛える必要もありますが、
まず運動神経で言うと、音量調節、特に『p』を美しく響かせるべきなんですね。
音量を慎重にコントロールしながらやる。
これができると、音の響きが変わってくる。
mfくらいの音量なら簡単に弾けるのに、
pで弾いた瞬間、音がスッカスカ、もしくは音の粒が揃ってない人は音大生でもセミプロでも抱えることで。
私の生徒さんや素人の方はまず気づいてない方がほとんど。(汗)
偉そうに語っている私も分かってはいても最近の練習不足で全然追いついてませんで。。
ともかく、美しく響く小さな音が、まさに音の支配力の差。
私は「P小さい音を制するものは、ピアノを制す」
って、言っても過言じゃないと思ってます。
もちろん、いい演奏ってそれだけじゃない。
pを美しく響かせられない手先のままだと、クラシック演奏の限界はすぐに来る。バタバタガンガンピアノを弾きたいだけならこのような地味な練習は要りませんが。^^:
「今まで意識してなかったかも…」って人は、
ぜひ試してみてほしい。
pのコントロールができるようになると、
ピアノの表現が一気に変わります♪
「もっと音のコントロールを鍛えたい」「なぜか上手にならない…」
そんな方は、気軽に私のサイトからご連絡ください♪
かな