ピアノを演奏するうえで、暗譜は避けて通れない課題です。しかし、ただ繰り返し弾くだけでは効率的に覚えられません。今回は、難しい曲をより速く、確実に暗記するための3つのポイントを紹介します。
1. 「視覚」「聴覚」「運動感覚」を総動員する
ただ指の感覚だけに頼るのではなく、楽譜を「目」で覚え、音を「耳」で記憶し、指の動きを「体」で理解することが重要です。この3つを組み合わせることで、より深く記憶に定着します。
例えば:
- 楽譜を見ながら頭の中で演奏する
- 曲を歌ってみる(特にメロディーライン)
- 目を閉じて指の動きだけで再現する
2. 小さなセクションに分けて暗記する
長い曲を一度に覚えようとすると、混乱しやすくなります。短いフレーズごとに区切り、それぞれをしっかり記憶してから繋げることで、スムーズに暗記が進みます。
例:
- 4小節ごとに区切って暗記する
- 左手と右手を別々に覚える
- 曲の最後から逆順に練習する(後半の記憶を強化するため)
3. 記憶を定着させるアウトプット練習
ただ覚えたつもりになるのではなく、実際にアウトプット(再現)することで記憶が深まります。
効果的な練習法:
- 何も見ずに曲を思い出しながら指を動かしてみる
- 他の人に「どのような曲か説明する」
- 1日寝かせた後に、翌朝弾いてみる(記憶の定着を確認)
まとめ
難しい曲を効率よく暗記するためには、「視覚・聴覚・運動感覚を活用する」「小さな単位で区切る」「アウトプットする」という3つのアプローチが効果的です。この方法を活用すれば、暗譜がもっとスムーズに進むでしょう。
次回の記事は「本番で緊張せずに演奏するコツ」です。お楽しみに!
