こんにちは^^ かなでピアノスクールのかなです。
今日は音楽を語る上では外せない「感動」についてお話しさせていただきます。
「感動」すると一言で言っても「色んな感動」があると思うので今日はその中の一つの感覚についてお話しします。
「感動」は音楽以外にも映画を見たり、本を読んだり、日常の会話や気持ちの変化によって不意にやってくるものかと思います。まずこの「不意に」やってくる「感動」ですが、よく観察してみるとどんな時でしょうか?
映画でも最初はなんだかぼんやり見ていたのに急に涙が止まらない感動がきた経験などはあるかと思います。
音楽、特にクラシックのような長い楽曲では似たような感覚を経験します。
それは起承転結が上手に表現されていると言ってしまえば簡単なのですが、感動を巻き起こすにはこれらをいかにダイナミックに見せるかです。
長かったグレーな感覚、心の暗闇の中にじわじわと突然に、光(希望、気づき、愛、優しさetc…)を感じられるか。
ピアノ演奏で例えると、ダイナミックにというとフォルテの部分を強調したり、速度を早くしたりとどちらかというと「転」の部分を盛り上げることに焦点があたりがちですが、それと同様、もっと大事になるのが「転」以外の部分をいかに繊細な演奏で描けるでかでこの「転」の部分に光が差す感動の感覚が生まれやすくなります。
最初にグレーな感覚と表現しましたが、このモヤモヤしたグレーの部分をいかに繊細に表現できるかです。
感動がない演奏はストーリーがないと言いますが具体的にいうと、単調ということです。
しかし、単調ではないけど感動がない演奏もたくさんあります。
それはダイナミクスがバラバラで、何が言いたいかわからない演奏や、さっき言った暗闇が上手に描けず、肝心な部分で光がさせていないということです。
人生でどん底の中に光がさす瞬間に感じたことのない深い感動が生まれるように、感動する音楽にもその積み上げていく部分が必要ということです。
とてつもない感動が突然くるのは、長かった暗闇の中にじわじわと光を感じられた時。
芸術鑑賞される際は感動した部分のみでなく、このグレーの部分にも注目して見てください。心底感動した部分以外の部分にも、そこにはそのかたの芸術作品の努力や思想がたっぷり詰まっているかと思います。
深く心にグッとくる内面的な感動が生まれる演奏に巡り合うのはそう簡単ではないです。
最初に申したように、感動には色々な種類があり一つにまとめるのは浅はかなことは百も承知でその一部を取り上げさせてもらいました。
巡り合った際は、自分はなぜ感動したのかなってぜひ見極めて見てくださいね^^
最後まで読んでくれてありがとうございました♫
かな