私のレッスンに来られる生徒さんで、絶対音感をつけたいと言う生徒さんが多いです。
絶対音感と言う言葉が一人歩きしているような気がしますが、音感には大きく分けて6つあります。
①絶対音感「絶対的な高さ」
②相対音感「音と音との隔たり」
③機能感(音と音の関係)
④和製間(いくつかの音が重なってできた色合いとその変化)
⑤強弱に関する感覚(音量とその変化)
⑥音色に関する感覚(音の波形…、何の楽器の音色かと言う事)
このようないろいろな面から生徒の音間を観察してみると、重音や書き取りができ、絶対音感がついたとしても、決して音楽的であるとは言えないことがわかってきます。
音感の得意不得意は音楽の才能があるかないかに、必要以上の関係はないと思います。
むしろ、この6つの中で、伸ばしていきたいものは①絶対音感を除く2から6の方が大きいです。2から6をソルフェージュで、伸ばしていくことにより、音楽を奏でる能力もそうですが、聞く能力が格段に上がってきます。