「〇と〇と○を結びつけるピアノ教育こそが素晴らしい」?
早速ですが〇と〇と○って何だと思いますか^^
答えは「耳と頭と手」です。
よくピアノが弾けるとは指「手」(テクニック)を重視しがちですが、
「耳」と「頭」の上達は同時に大事なのです。
何がどう大事というと、将来的に音楽的に演奏できるか、
この音は音楽的に気持ちいいかどうかなどとわかるには、耳を研ぎ澄ます習慣により決まります。
頭とは音楽理論的なことをさしますが、どのように演奏したいか感覚、楽譜、音形、演奏をきいて判断できる力です。
ただ楽譜が読め、指が動くようになっただけでも、見ている方はわお!となりますが、
良い音楽とはそういうスポーツ的なものではない。
間違えても、音楽的に情緒豊かな演奏ができるようになるには、指と耳を育てることです。
そんな偉そうなことを言っている私も、
小さい頃の先生はスパルタで、テクニック重視のレッスンで大学まできました。
ハノンは5周くらい繰り返し、チェルニーにバッハ、ベートーベン、なされるがままやってきました。
テクニックはつき、早い曲は大の得意、これだけで大学時代、皆が抱えていた、
テクニックがついていけない面での部分練習のなさには、かなり楽勝な気分でした。
だけど、指のテクニックって練習すれば、わかりやすい努力でなんとかなるんです。
私は手と耳と頭の上達のバランスが大人になるまでついてなかったってきづいたんです。
大学、アメリカ、ヨーロッパ留学を経て、豊富な教材を知る機会に恵まれ、
総合ピアノ教育がいかに大事かってことに気がつきました。
例えると、歌で早く歌うのが難しい曲があるとしましょう。
最初は難しいけど、練習するとなんとかなりませんか?
ゆっくりした感情のこもった曲を上手に歌う方が、最終的には難しかったりしませんか?
自分が経験してきたことで音楽的に総合的に「耳と頭と手」の力をつけることが、
結果として、美しい音を奏でる人となることが体感として身についてます。
子供たちにはガミガミ指を動かすだけのピアノレッスンをしても豊かなものは育ちません。
では次回は具体的にどんなことを心がけた方が良いか説明させていただきます^^